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海(♂)

Author:海(♂)
二人の出会いから、別れに至る…切なくも激しいラブ・ストーリー

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『夜間飛行』 ⑤

『夜間飛行』 -Part 2-

機内が暗くなる。
僕は、しばらく様子を窺った後おもむろに立ち上がり、後部のギャレーに
向かった。
例の彼女=マヤはちょっと放心した感じで、乗務員用の椅子に腰掛けていた。

「マヤさん・・」

そう言って声をかけるとマヤは顔を上げ、にこやかに微笑んだ。

「あ、、はい・・・何かご用でしょうか・・・?」

「いや、別に用事というわけじゃないんですよ。ただ、ちょっと退屈
したもので・・・」

僕は言いつつマヤの前に屈み込み、下から見上げるようにじっと
顔を見つめた。
足元の補助ランプだけで暗い機内・・・でもこうして見上げると
マヤの端正な顔を細かく観察できる。
どぎまぎした様子でマヤは視線を泳がせ、

「あの・・えっと・・・この先、長いフライトですものね・・・」

と言ってポッと頬を染めた。
ああ・・その仕草がまたなんとも愛らしい!!

「ほんとにいろいろ親切にサービスしてくださってありがとう。
ただそのお礼がしたくってね・・・」

僕はそう言って、膝の上にあったマヤの手を握る。
マヤが一瞬ビクッとしたのが分かった。
握った僕の手を押し戻すようにしながら、

「と、とんでもございません・・・仕事ですから・・・」

マヤはそう言い、ぎこちなく笑った。
僕は押し戻された手を、そのまま引き寄せ、マヤの指先にキスをする。

「あ。。。」

マヤは恥ずかしそうに顔を横向けた。
UPにまとめた髪の下に、白いうなじが艶めかしく見えた。

ああ・・やっぱり我慢できない!!
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テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

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