1月2日の早朝に、彼は家族と初詣に毎年行くと聞き、実家の近くだから私もその時間に行こうと思った。
もしかしたら会えるかもしれない。
そこは本当に人が多くて、今までも家族で行っても知り合いと会うどころか自分の家族ともはぐれて迷子になりそうな混み具合。
だから会えるなんて思わずに、同じ時間に同じ場所にいられる、それだけがうれしくて打ち合わせをした。
でも「万が一、会えたら」それは本当に運命だって思った。 続きを読む前にぽちっと・・・よろしく!^^
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彼の家族がいつもそこに着く時間は7時。
だからその時間を目指して私たちも家を出た。
出る前にメールで彼に連絡。
多分同じくらいに着くよねって。
私のほうが先に着いてしまった。
でも家族が一緒だからそこで待っているわけにもいかない。
境内を目指して歩き始めた。
お参りをして振り向いた瞬間、目の前にあったのは彼の顔。
あれだけの人ごみの中、時間も違ったのに「運命」のように彼と会えた。
だけど私は夫と子供が一緒。
彼も…
視線を隣に移したら、奥さんがいた…
話では聞いていたけど背の高いスタイルがいい、本当にしっかりして賢い印象の奥さん。
今までは想像でしかなかったけど、現実になってしまった。
現実として奥さんをこの目で見てしまった。
この奥さんを抱いたんだ。
この人が彼の身の回りのことをしているんだ。
現実に落ち込んでしまった。
彼と会えるということは、家族連れだから奥さんもいる。
奥さんを見てみたかったけど、やっぱり見なきゃよかった。
彼の子供は彼が言うように奥さんと似てた。
あぁ、2人の子供なんだ。
見なきゃよかった。
約束なんてしなきゃよかった。
4年経った今でもはっきり覚えている奥さんの顔。
良妻賢母とは彼女のことを言うんだろう。
そんな感じの女性だった。
彼と会えたことはうれしかったけど、同時に奥さんに会ったことは悲しかった…
彼が彼女を抱いたことは間違いない。
それが何より悲しかった。
テーマ : 愛の軌跡
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