もう彼とは戻れないかもしれない。
私は一番言われたくない言葉を海に言われてしまった。
それは海にしたら嫉妬の原因かもしれないけれど、話し合って解決したものだと私は思っていた。
けれど今回の喧嘩でその一言を聞いたとき、私の中の何かが止まった。
もう無理だ…
彼の中では私は汚い女だと同等の言葉を言われたのだから。
それは何度も彼に確認をしたのに。
彼は納得していたのに。
なぜ今頃になって…
売り言葉に買い言葉。
でもそういうときに本音が出る。
彼の中で溜まっていたものが吹き出た瞬間。
愛する人を束縛したいのは誰も同じだろう。
けれどこういう関係で相手だけ束縛しようとするのは間違っていると私は思う。
そこまで束縛するのなら、自分は何をしてくれるのだろうか?
離婚する覚悟があって束縛するのだろうか?
そうじゃないのに束縛されすぎてしまうと息苦しくもなるし、逃げたくもなる。
私たちはもう戻れないのかもしれない。
一度壊れてしまったものを瞬間接着剤で直しても、それは結局は元の形には直らない。
直ったように見えるだけ。
何かの拍子にまた壊れる。
私たちはそれと同じなのかもしれない。
必死に元に戻そうとしたけれど、結局は戻そうとしただけで根本は別れる直前と何も変わっていなかった。
海だけを責めてはいけない。
お互いに疲れているのだから。
もうこの関係は過去のもので、新しく作り直すエネルギーはお互いにはないのかもしれない…
時間をおきましょうと言ったけれど、いつまでおいたらいいのかもわからない。
逃がしてしまったきっかけはもうつかめない。
タイミングが悪すぎた。
何もかもが遅すぎた。
愛してるのかどうかももうわからない。
何の為に付き合いを続けなければいけないのか…
疲れるだけの関係ならもう終わったほうがお互いの為だということだけはわかっている。
恋をするにはお互いもう疲れてしまったのかもしれない。
愛を手に入れるにはもうそこまでの若さもエネルギーもなくなってしまった…
テーマ : 愛の軌跡
ジャンル : アダルト