二人で読む物語　病気…②

病気…②

2004/01/30 二人の過去コメント : 0

そうしたら夕方も遅くなってから電話が掛かってきた。
なんでこの時間に電話ができるんだろう？

「どうしたの？心配したんだよ？」

と開口一番。

そしたら

「インフルエンザでずっと寝てた、ごめん…」

と。

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熱を出して動けずに、ずっと眠っていたらしい。
だけどメールくらいできるでしょ？
どれだけ心配したと思ってるのよ。
心配より怒りのほうが大きかった。

誰にも彼のことを聞くことができずに不安でいた気持ちを彼にぶつけた。
でもまだ熱がある彼はそれをちゃんと聞くことができずにそのまま、

「寝るから…」

と電話を切ってしまった。

とりあえず無事でよかった。
事故にでもあったんじゃないかって心配だったから。
お互いに何かあってもどこにも聞けない。
心配してもどうしようもない。
それがこの関係。

インフルエンザでよかった。
事故や入院じゃなくてよかった。

少し元気になってから、彼が、

「ごめん…」

と電話をしてきた。
彼が寝ていても何もできない。
側にいることもできない。

彼に何かあっても何もできないことが悲しいって思った出来事だった。

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テーマ : 愛の軌跡
ジャンル : アダルト

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