二人で読む物語　愛してるの言葉とSEX依存症

愛してるの言葉とSEX依存症

2006/08/24 二人の過去コメント : 0

海が書いたように、私は抱かれた後「愛してる」と言われたい。
それはたとえ遊びでも。
そのときだけは自分を見てくれているような安心感。
「愛」に飢えていたのかもしれない。

過去に付き合った人は、殆どが割り切った遊びだった。
それは１年付き合おうと何度会おうと、一線は踏み込まない関係。
人から見たら付き合っていると言われるような関係でも、お互いの深い部分は決して聞かない。

だから海に「遊びならそう言って、ちゃんと割り切るから」と言った。
でも、必ず抱いた後は抱きしめて「愛している」と言って欲しかった。
もしかしたら「SEX依存症」だったのかもしれない。

海と私は距離にしたら高速を使って３区間。
会いたいと思ってすぐに会える距離ではないし、海の仕事がハードで身分を明かしてくれるまでは平日の夜、SEXのためだけに会った。

仕事も全て教えてもらってからは海の休みに合わせて、でも会えば必ずホテルへ。

会う前にメールをしていたときに、自分がどんなSEXを望んでいるのかは話していた。
海が求めているものと私が求めているものが一致していた。

ただ、私が海と付き合う前に付き合った彼だけがなぜか潮を噴かせることができた。
それを私は海と付き合うとも思わずに話してしまっていた。
海は一生懸命頑張っても、結局潮を噴かすことはできなかった。

その代わり指や口で体中愛してくれた。
一番怖いのは妊娠。
だからピルを飲み始めたのも海のため。
結局リングに変えたけど、その費用も全て海が出してくれた。

私は男性が避妊具をつけているときにどうしていいのかわからない。
つけてあげるものなのか、見ないようにするものなのか、そしてその間の時間でしらけてしまったりも。
だから彼が避妊具をつけなくてもいいようにしたかった。

海は回数やテクニックにかなり拘っていた。
それがきっと彼のプライドであり、男の証明なんだと思う。
けれど噴かせられないコンプレックス。
お互いがわかっていながら言葉にしてはいけないたった一つのことがそれ。

付き合い始めてから、もちろん好きだから会いたい。
でもどこかでSEXをしたいからお互い会っていたのかもしれない。
私が生理のときは、口で要求した。
もちろん飲めないから出していいよとは言われても、私はソープ嬢じゃないという思いが日に日に強くなっていった。
だから生理のときは会わない。
いつしかそれが普通になっていたような気がする。

by誠

テーマ : 愛の軌跡
ジャンル : アダルト

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